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坂道下った後に白煙が出るはオイル下がりじゃなかった!

■2022/11/12 坂道下った後に白煙が出るはオイル下がりじゃなかった!
納車翌日に再入庫したワゴンRスティングレー。
オイル下がりを疑いバルブシール替えたのに。。。坂道下った後に白煙が出るは直りませんでした。

バルブステムシール交換時に、エアーを燃焼室に入れてバルブが落ちないようにするんですが、1番のエアー抜けを多く感じてました。
違和感は真実だったようで。。。白煙の原因はオイル上がりだったと。。。T様と相談し少しでも改善するならとピストンリング交換となりました。
狭い工場で場所の確保も出来ず、エンジン降ろさずに作業開始。カムシャフト外すまでは、つい2・3日前の事なのでサクサク進める。シリンダーヘッド外してピストンを抜く。

ピストンリングの固着とオイル穴の閉塞は無い。どうせならリング周りに異常がってほしかったのに。。。

シリンダーは摩耗が確認できる。。。

シリンダーボアゲージで摩耗量を確認します。

ゼロ点が基準になりメモリで4個。1/100スケールでメモり4個なので4/100=0.004耗してます。限度値0.005なので限界に近い数字。

リング合口隙間の写真が無いですが基準値は大きく外れてました。しかし、限度値には達しない数値。リング交換だけで白煙は収まるのか。。。完治を目指すならシリンダー交換が理想ですが費用が。。。予定通りリングのみ交換します。

作業前にRECSとかエンジンコンディショナーで洗浄してますが分解時の洗浄はしません。手間を掛ければ工賃となり請求する事になる。また、吹き抜けが無くなり完全燃焼できれば、この程度の汚れは無くなると思うので、今後の目安にもなります。

ヘッドボルトは30Nm→47Nm→0Nm→47Nm→59Nmと締め付けます。

カムシャフト付けてタイミングチェーン付けます。

テンショナー解除して張りと各マークの合わせ確認。




後は組付けなので省略。
今度は夜間に試運転に行き白煙出ない事を確認しました。

T様に返却後も白煙は出ない事を確認していただき修理完了。
エンジンの摩耗が進んでるので、また白煙が出るようならシリンダー交換となります。



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